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2023.08.28

【第1位:Nicolas GIACOMELLI(ニコラス・ジャコメリ)】第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール

7月29日-8月6日に開催された「第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」
見事ファイナルに進出した6名。この記事では、ファイナリスト6名の1人、Nicolas Giacomelli(ニコラス・ジャコメリ)さんの本コンクールでの軌跡を演奏動画とインタビューでたどります!
柔らかい雰囲気をお持ちで、Shigeru Kawai国際ピアノコンクールについては「貴重な機会だった。」「このコンクールは良い所しかないと思います。」と微笑みながら語ってくれたNicolas Giacomelli(ニコラス・ジャコメリ)さん。
穏やかなお人柄と今後に対する想いがよくわかるインタビューをたっぷりとお楽しみいただける記事になっています!

「第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」まとめ記事

-目次-

第1位受賞 Nicolas Giacomelli(ニコラス・ジャコメリ)さん プロフィール

Nicolas-GIACOMELLI_b

Nicolas Giacomelli(ニコラス・ジャコメリ)

1998年イタリア生まれ。
2016年 ピアノキャンパス国際ピアノコンクール (ポントワーズ, フランス) 「第1位、5つの特別賞」
2016年 ヴェネツィア賞 (ヴェネツィア, イタリア) 「第2位」
2022年 フリウリ・ベネチア・ジュリア国際ピアノコンクール (サチレ, イタリア) 「第3位」
2022年 Shigeru Kawai ピアノコンクール イタリア-スペイン (ミラノ, イタリア) 「第1位」

【個人サイト】

Nicolas Giacomelliさんのウェブサイトまとめ

◆演奏曲目

1次

J. ブラームス / 「7つの幻想曲集 Op.116」より第4番 間奏曲 ホ長調
J. ブラームス / 「7つの幻想曲集 Op.116」より第7番 奇想曲 ニ短調
J. ブラームス / 「7つの幻想曲集 Op.116」より第2番 間奏曲 イ短調
D. ショスタコーヴィチ / 「24のプレリュードとフーガ Op.87」より第3番 ト長調
S. ラフマニノフ / 「絵画的練習曲集 Op.39」より第5番 変ホ短調

セミファイナル

F.J. ハイドン / ピアノソナタ ホ長調 Hob.XVI:13
R. シューマン / クライスレリアーナ Op.16

ファイナル

P. チャイコフスキー / ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23

■1次演奏動画

J. ブラームス / 「7つの幻想曲集 Op.116」より第4番 間奏曲 ホ長調
J. ブラームス / 「7つの幻想曲集 Op.116」より第7番 奇想曲 ニ短調
J. ブラームス / 「7つの幻想曲集 Op.116」より第2番 間奏曲 イ短調
D. ショスタコーヴィチ / 「24のプレリュードとフーガ Op.87」より第3番 ト長調
S. ラフマニノフ / 「絵画的練習曲集 Op.39」より第5番 変ホ短調

■セミファイナル演奏動画

F.J. ハイドン / ピアノソナタ ホ長調 Hob.XVI:13
R. シューマン / クライスレリアーナ Op.16

■ファイナル演奏動画

P. チャイコフスキー / ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23

 

◆インタビュー

「セミファイナル演奏直後」

15_Nicolas GIACOMELLI

—セミファイナルを終えて今の感想をお聞かせください。

今は、終わってとても嬉しい気持ちです。そうですね…自分の演奏に満足していますし、後は祈るだけです。

—1次予選、セミファイナル、ファイナルの演奏曲目はどのように組まれましたか?

これまで勉強してきたレパートリーがベースですが、一次予選では、ブラームスやシューベルト、メンデルスゾーンの課題曲の中から、自分の性格に似ていると思うブラームスを選択してみるといった挑戦もしました。二次予選のシューマン「クライスレリアーナ」は好きな曲ですし、コンサートやコンクールで楽しんで弾ける一曲でもあったので選びました。
ファイナルですが、チャイコフスキーの第1番を選択しました。とてもオーソドックスな選択ですが、とても好きな曲でコンクールに向いていると感じています。

「ファイナリスト発表直後」

—ファイナル出場、おめでとうございます!率直に今の感想をお聞かせください。

審査の結果、ファイナリストに選ばれたこと、大変光栄で、大変嬉しいです。
本選に向けて練習して、頑張っていきたいと思っています!

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©Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール委員会

「ファイナル演奏直後」

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—ファイナルの演奏を終えて、今のお気持ちをお聞かせください。

今日演奏できて、とても嬉しいです。自分の演奏内容に満足しています。あとは祈るだけですね(笑)。

—このコンクールの特色でもある「2台ピアノの協奏曲」いかがでしたか?

とても貴重な機会だったと思います。というのも、レッスンなどでの経験は除いて世界的に有名なピアニストと隣で一緒に演奏するというのが、初めての経験でした。
共演したピサレフ先生は、曲の知識も豊富で、引き出しもたくさんある方なので、先生との「共演」は互いに意見を出しあって議論しながら最終的な形を作り上げるような感じでした。オーケストラとの共演ともまた違うので、とても貴重な経験になりました。

—1次予選、セミファイナルとは会場が変わりました。変化はありましたか?

さくらホールでの響きは1次、セミファイナルでの会場(パウゼ)と明らかに違いました。
さくらホールのほうが広いですし、音もなんというか、広い分より広がっていったような感じがします。
ファイナルをこの素晴らしいホールで、2台ピアノの演奏を出来たことは本当によかったです。パウゼはちょっと小さいですからね(笑)。

—最後にご来場のお客様や配信を視聴された皆さんへ向けてメッセージをお願いいたします!

本当に今日演奏できたこととても光栄です。今日はさくらホールで、このすばらしいピアノで、個人的には最高のピアノであるshigerukawaiで演奏できたこととても光栄でした。

「表彰式後」

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—今のお気持ちはいかがですか?

第1位を受賞することができて大変幸せであるとともに、大変光栄です。

—コンクールで一番印象に残ったステージをお聞かせください。

セミファイナルの、シューマンのクライスレリアーナではないかなと思っています。

「入賞者演奏会にて」

Nicolas-GIACOMELLI_b

—一夜明けて、受賞された感想をお聞かせください。

昨日も言った通りですが、一夜明けた今でも1位をいただけたこと、本当にうれしいですし、光栄です。
今日は昨日よりもリラックスできているので、今日のガラコンの演奏を楽しめています。

—Shigeru Kawai国際ピアノコンクールはいかがでしたか?

正直に良い所しか思いつかないです。
コンテスタントの目線で、運営のみなさんがサポートしてくださいました。これまで参加してきたコンクールの中で、最も良いコンクールの一つだったと思います。
1次予選の時から、50人ほどの参加者に対し、練習用にグランドピアノを用意してくださって本当にありがたかったです。
また、参加したコンテスタントの方々のレベルも非常に高かったですし、本当にこのコンクールに対して良い面しか思いつかないです。

—SK-EXの印象、出会い、初めて弾いたときの思い出、音色などをお聞かせください。

いつも楽しんで弾いています。このピアノのすばらしい特徴はその表現の幅にあると思っています。ソフトタッチからダイナミックな音までの強弱の幅が非常に大きく表現できるという点です。そして、音色がいつも温かいなと感じています。このピアノは演奏しやすいですね。演奏していて、とても心地が良いです。

—コンクールを終えて、今後の活動、更なる挑戦などの予定は?

この先の数か月の話でいえば、レパートリーを増やそうと思っています。あとは、秋にはイタリア、ヨーロッパでコンサートをやることが決まっていますし、出来れば1つくらいコンクールに参加したいと思っています。2024年にもコンクールにも参加したいと思っています。そこに向けて集中したいですね。また、今回の1位獲得で得られたカワイのコンサートもとても楽しみですし、そのために新しい曲を練習して、何か新しい挑戦が出来ればと思っています。

—どういったピアニストになりたいですか?

そうですね…。出来る限り自分の理想に近づける様にがんばりたいなと思っています。
個人的な意見ですが、テクニックに走った人情味のない演奏は好きじゃないんです。普段、楽しみながら表現豊かな演奏ができるよう努めていますし、それが私の理想ともいえるのではないかと思っています。

 

いつも穏やかに、そして真摯にインタビューにお応えいただいたNicolas Giacomelli(ニコラス・ジャコメリ)さん。
ニコラスさんが理想とするピアニストにより近づけるよう、今後の更なる活躍を応援しています。

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