全てのShigeru Kawaiは、静岡県内にある
竜洋工場でつくられます。
初代社長・河合小市の遺志「世界一のピアノづくり」を
目指すため、「森の中の緑の工房」として、
1980年に河合 滋によってつくられました。
カワイのピアノづくりにかける想いは、
この場所に集約されています。
河合楽器社長へと就任し、25年目の1980年。河合滋は、ついに念願であった聖地を完成させる。それは、「工房」と呼ぶことに頑なにこだわった、緑に囲まれた環境。一人ひとりがピアノを想うための場所であること。カワイの知の集積地であること。そして、熟練のクラフトマンたちの技を、後世へと継承するための空間であること。彼が竣工時に残した「世界一のピアノを目指す」という言葉は、この地でピアノづくりに携わるすべての者に息づき、“Made in RYUYO” の誇りとともに、世界へと届けられている。
「ピアノは一台一台丹念に作り込んでいくもの」というカワイの原点というべき精神を実現するため、
Shigeru Kawaiの製造工程にはいくつもの手作業の工程が組み込まれています。
特殊な壁面がピアノの反響音を一切遮断し、ピアノから出る音だけを測定します。
Shigeru Kawaiにふさわしい音と認められるまで、何度も調整が繰り返されます。
どんな細かな常識にもとらわれない発想で、ピアノを革新していくことこそがカワイの姿勢。
多くの大胆なアイデアで品質を高めてきました。