KAWAI PREMIUM CONCERT vol.1

2月23日（火・祝）、アクトシティ浜松 中ホールにて「KAWAI PREMIUM CONCERT ショパン国際ピアノコンクール -若きピアニストの挑戦-」を開催しました。

このコンサートは、国内外で演奏会やコンクールの中止・延期が相次ぐ中、演奏する場が減っているピアニストの力になれないかという考えから企画し、昨年開催される予定だったショパン国際ピアノコンクールが今年に延期されたことを踏まえ、ショパン国際ピアノコンクールに出場予定の6名のピアニストに出演していただきました。出演してくださった6名は、ショパンの曲を中心に各々思い入れのある曲目を披露し、集まった聴衆を魅了しました。

出演者：石田成香・竹田理琴乃・重森光太郎・古海行子・黒木雪音・伊藤順一　＜演奏順・敬称略＞

演奏後の高揚した状況の中、出演者の皆様にお話を伺いました。本日より3回にわたり、コメントをご紹介します。

◆石田 成香さん

今日演奏を終えてみて「安心した」というか「今日はやり切ったぞ」という気持ちです。9月のコンサートでの演奏以来、半年ぶりのコンサートだったので新しい気持ちで取り組みました。

コロナ禍でショパン国際ピアノコンクールが延期となり精神面を保つことが難しい面もありますが、やはりその中でも自分のよりどころとなっているのがショパンをはじめピアノという存在なので、今学んでいる曲、一曲一曲を大切にして色々な方向からピアノというものを考えていくことで自分の世界観を広げていきたいと思っています。

石田 成香 　Seika ISHIDA
3 歳よりピアノを始め、山根祐子氏、片山優陽氏、15 歳より3 年半の間、日本が誇る世界的ピアニスト故中村紘子氏に師事。2016 年秋よりウィーン国立音楽大学ピアノコンサート科に入学し、ジャスミンカ・スタンチュール氏、2018 年秋よりアンナ・マリコヴァ氏に師事する。現在、同大学修士課程に在籍し研鑽を積む。2019 年9 月、第3 回珠海国際モーツァルトピアノコンクールにて第１位、および最優秀新曲賞を受賞。ラヴァー・スコウ・ラーセン氏指揮のもとSalzburg Chamber Soloists とモーツァルトピアノ協奏曲第27 番を共演。翌年2 月には、ザルツブルクで開催されたモーツァルト国際コンクールピアノ部門にて、第３次ディプロマ及び特別新曲賞を受賞。この他にも第1 回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール（31 歳以下）、第10 回ロシア音楽国際ピアノコンクール、第19 回浜松国際ピアノアカデミーコンクールにて上位入賞を果たす。

◆竹田 理琴乃さん

コロナ禍というすごく大変な時期にこうして演奏する機会を与えてくださった河合楽器の方々やコンサートにお越しいただいた聴衆の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。皆様の前で演奏できる喜びを改めて感じることができました。

私は小さいころからすごくショパンが大好きなので、その大好きなショパンをコンクールに向けて準備することができ、今すごく幸せな時間を過ごせていますので、コンクールということを深く考えずに楽しんで頑張りたいと思っています。

竹田 理琴乃　Rikono TAKEDA
3ポーランド国立ショパン音楽大学を首席で卒業。京都市立芸術大学院修士課程を首席で修了、大学院市長賞受賞。全日本学生音楽コンクール全国大会小学校の部第1位。中学校の部第3位。高校の部第1位。第82回日本音楽コンクール第3位。P T NA全国決勝大会A 2級優秀賞、A1級銅賞、B級金賞、C級銅賞。ショパン国際ピアノコンクールin A S I Aアジア大会コンチェルトB 部門金賞、依田巽賞。コンチェルトC部門銀賞。The10th’ Youngsters InterpretChopin’Competition in Konin（ポーランド）第1位。いしかわ国際ピアノコンクール大学・一般の部金賞、聴衆賞。第17回ショパン国際ピアノコンクール（ポーランド）ディプロマ。宝塚ベガ音楽コンクール第1位、兵庫県知事賞、会場審査員特別賞。The 3rd Coimbra World Piano Competition（ポルトガル）第3位。これまでにオーケストラ・アンサンブル金沢、東京交響楽団、ポーランドクラクフ室内管弦楽団、ベイラス・フィルハーモニック・オーケストラ等と共演。

明日は、重森光太郎さんと古海行子さんのインタビューをご紹介します。