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2023.11.08
2023年9月18日に、開催されたカワイコンサート「牛田智大ピアノ・リサイタル」は、磐田市民文化会館「かたりあ」に納入されたSK-EXのお披露目コンサートとなりました。このコンサート終了後に、磐田市長 草地 博昭氏に、コンサートやホールについてお話を伺いました。
―――今回のカワイコンサートは、「かたりあ」に納入されたSK-EXのお披露目のコンサートとなりました。本日のコンサートをどんなお心持ちで聴いていらっしゃいましたか?
最初の音が鳴った時に、まさに、新しい歴史が始まったなという感じがしました。本日のコンサートにご来場頂いた皆さんに歴史の証人になっていただきましたので、あのSK-EXとこのホールが、これから成長していくことをとても楽しみに思っています。
―――今回のコンサートのピアニスト牛田さんのピアノ演奏についてご感想はいかがでしたか?
とても伸びやかに、広がりを持った音色を聴かせていただくことができました。心地よい音色に満たされ、心が随分豊かになったように感じます。これが音楽の力だなということを改めて感じています。
―――この7月に磐田市にあるカワイ竜洋工場でピアノの選定をしていただきましたが、ホールに納入されたこのSK-EXについてどのような印象をお持ちですか?
まず、1980年に竜洋工場を作っていただいてから、ずっとあの場所で、メイドイン竜洋のピアノを作り続けていただいていることに、大変大きな感謝の気持ちを抱きながら、ピアノを選定させていただきました。
実際にピアノを見るまでは、同じ場所で作っているピアノはどれも、同じ性質、性格のものなのかなと考えていましたが、どれも随分性格が違っていて大変驚きました。最終的には私自身の直感と、ピアニストの方や関係者の皆さんで色々と話をしながら、この規模のホールの質感に合うこと、これから成長してくれることに期待をしながら、あのピアノを選ばせていただきました。
元々一流のピアノをさらに成長させていくというのは、矛盾しているかもしれませんが、良いピアノはホールと共に育っていくと、関係者の皆さんにおっしゃっていただきましたので、これからが本当に楽しみですね。
―――ピアノの選定については新聞でも報道されていましたが、何か反響はございましたか?
現在の磐田市は、2005年に旧磐田市を含め5市町村が合併したまちですので、市民の中には竜洋地区であのピアノを作っていることを知らない方がまだまだいらっしゃったことと、市外の方でも知らない方がたくさんいらっしゃることが分かりました。
「磐田市でカワイさんのピアノを作っているんだね」とか、「磐田市で一流のものを、世界標準のものを作っているんだね」ということが話題になりました。
皆さんの反響を受けて、磐田市は「スポーツのまち」とも言われていますが、音楽分野でも一流のものが揃っている、世界に誇るピアノを作っているということを、これからもっともっと、市内外に対してPRしていきたいと感じました。
―――かたりあは、昨年7月にオープンしたわけですけれども、今後どのように使っていきたいとお考えでしょうか?
まずは市民の皆さんに、いろんな文化芸術の幅と深みを楽しんでいただける場にしたいなと思っています。
市民もここで自分を表現できるし、一方で、一流の皆さんたちも今日のように表現していただくことで、文化の多様性をこの場で体感していってもらいたい。そして自分の中だけで収めるのではなく、ここから一歩出て、語り合って、広げてもらいたいと思います。ずっと長く愛されるホール、そしてピアノになっていくといいなと期待しています。
また、今日は駐車場に浜松ナンバーが多いなと感じました。1,500名規模のピアノコンサートに対する地元での関心の高さを感じることができて大変嬉しく感じるとともに、文化・芸術に理解のある方たちが大勢この地域に住んでいるんだということに改めて気付かされました。
―――アクセスもすごくいいですね。バイパスを降りてすぐですから。とても目立っています。
浜松市からもすぐですからね。もっともっと発信しなければならないと考えています。新しい市民文化会館のホールには、是非地元で作っている一流のピアノを置きたいと考えていましたので、設置することができて本当に嬉しく思います。ありがとうございました。
―――ありがとうございました。
カワイSK-EX が導入された磐田市民文化会館「かたりあ」。
カワイSK-EXを使用したコンサートを磐田市近隣で行いたい方は、ぜひ「かたりあ」をご利用ください。
◎お問い合わせ
磐田市民文化会館 〒438-0831 磐田市上新屋678番地1 TEL:0538-37-8550
https://www.kataria.jp/
「世界一のピアノづくり」を目指す当社が、2001年に発表したフルコンサートピアノのフラッグシップモデル。コンサートピアノとして要求される最高の表現力を実現するために、響板には十分に厳選した材料だけを使用し、原器工程と呼ぶ伝統的な手作り工程で生産。またShigeru Kawaiグランドピアノシリーズで採用した新素材を随所に取り入れた革新的なウルトラ・レスポンシブ・アクションIIが、高い連打性と安定したタッチ感を提供する。繊細で伸びやかなピアニッシモに加えて、力強く輪郭のはっきりした響きが特長。