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2023.08.23

【第4位:Kim Jiyoung(キム・ジヨン)】第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール

7月29日-8月6日に開催された「第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」
見事ファイナルに進出した6名。この記事では、ファイナリスト6名の1人、Kim Jiyoung(キム・ジヨン)さんの本コンクールでの軌跡を演奏動画とインタビューでたどります!
「初めての日本での滞在、日本食が好きで毎日とんかつを食べました(笑)」「Shigeru Kawaiが実は好きなんです。」と明るく語ってくれたKim Jiyoung(キム・ジヨン)さん。
自分の自己紹介として組んだというプログラムの演奏、朗らかで気さくなお人柄がよくわかるインタビューをたっぷりとお楽しみいただける記事になっています!

「第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」まとめ記事

-目次-

第4位受賞 Kim Jiyoung(キム・ジヨン)さん プロフィール

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Kim Jiyoung(キム・ジヨン)

1996年韓国生まれ。
これまで2017マイ・リンド国際ピアノコンクール (ヘルシンキ, フィンランド) 第3位。
2021タリン国際ピアノコンクール (タリン, エストニア)入賞, エストニア・コンサートアワード、2022フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ大学コンクール (ベルリン, ドイツ) 第2位。
2022ミュンヘン・スタインウェイコンクール (ミュンヘン, ドイツ) 第2位。
2022ジェイコブ・フライヤー国際ピアノコンクール (ニューパルツ, アメリカ)第1位を受賞。
現在はミュンヘン音楽・演劇大学(ドイツ)に在学中。

【Kim JiiyoungさんYouTube】
YouTube

◆演奏曲目

1次

F. メンデルスゾーン / 「無言歌集 第1巻 Op.19」より イ長調 「信頼」
S. バーバー / ピアノソナタ Op.26

セミファイナル

F.J. ハイドン / ピアノソナタ ニ長調 Hob.XVI:42
A. スクリャービン / 12の練習曲 Op.8

ファイナル

L.v. ベートーヴェン / ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58

◆演奏動画

■1次演奏動画

F. メンデルスゾーン / 「無言歌集 第1巻 Op.19」より イ長調 「信頼」
S. バーバー / ピアノソナタ Op.26

■セミファイナル演奏動画

F.J. ハイドン / ピアノソナタ ニ長調 Hob.XVI:42
A. スクリャービン / 12の練習曲 Op.8

■ファイナル演奏動画

L.v. ベートーヴェン / ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58

◆インタビュー

「セミファイナル演奏直後」

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—セミファイナルを終えて今の感想をお聞かせください。

今は本当に、解放感を感じています。スクリャービンの練習曲を弾いたあとはいつも解放感を感じますね。

—1次予選、セミファイナル、ファイナルの演奏曲目はどのように組まれましたか?

そうですね。
プログラムを通して「私のすべて」をお見せしたいという思いで組みました。
一次予選のメンデルスゾーンのすてきなショートピース、とても大好きな曲なのですが、みなさまを温かく迎えるような一曲として入れました。次に弾いたバーバーの曲ですが、多彩な音色を”魅せられる”曲なので、2曲を一次予選に選びました。
セミファイナルですが、ハイドンは私のお気に入りの一曲ですし、私の「自己紹介」のような…私の優しい一面をお見せできる、そんな一曲だと思っています。そして私の好きなスクリャービンの練習曲は、これまでの人生や、人となり、ドラマを魅せるハイライトとして選びました。
ファイナルの一曲ですが、「愛」をテーマとしている曲。みなさんを、そして人生の一瞬一瞬を抱きしめるような素敵な曲なので選びました。

「ファイナリスト発表直後」

—ファイナル出場、おめでとうございます!率直に今の感想をお聞かせください。

まずはファイナリストになれたこと本当にうれしいです!ファイナルで演奏できること本当に楽しみにしています。もっと練習しないと…(笑)

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©Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール委員会

「ファイナル演奏直後」

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—ファイナルの演奏を終えて、今のお気持ちをお聞かせください。

今は本当にほっとしています。セミファイナルとファイナルまでの2日間が2倍、まるで4日間あったように感じるほどにとても緊張していて、集中力を切らさずにファイナルへ気持ちを持ってくることが本当に大変でした。今はファイナルが終わって本当にうれしい気持ちです。

—このコンクールの特色でもある「2台ピアノの協奏曲」いかがでしたか?

一般的にファイナルではオーケストラとの共演ですが、今回のピアノとの共演は本当に貴重な機会だと思います。
ピサレフ先生との共演でしたが、ピサレフ先生が完璧以上の伴奏…伴奏というのもおこがましいほどの演奏を一瞬一瞬すべての瞬間でしてくださいました。
本当にピサレフ先生に感謝していますし、共演できて本当に本当にとっても光栄です。

—1次予選、セミファイナルとは会場が変わりました。変化はありましたか?

これまでのホールと場所が変わったので、本当に昨日(リハーサル日)は緊張しました。1次とセミファイナルでは、小さい、ですがすてきなホールでの演奏だったので、観客のみなさんやピアノとの一体感を感じることができました。
今日ファイナルのホールでは、これまでのラウンドよりも、より残響がすばらしく、ピアノや音が大きく感じて、より“ソロ”であることを実感しました。
オーケストラと共演しているかと錯覚するほど音が大きく響いていましたね。

—最後にご来場のお客様や配信を視聴された皆さんへ向けてメッセージをお願いいたします!

自分のベストを尽くせたと思っています。聴いてくださったみなさんが楽しんでくださっていたらとっても嬉しいです!ありがとうございました。

「入賞者演奏会にて」

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—一夜明けて、受賞された感想をお聞かせください。

全てが終わって本当にほっとしています。このコンクールを通して多くの学びを得られたので本当によかったです。

—Shigeru Kawai国際ピアノコンクールはいかがでしたか?

東京に初めてきて、10日間という長い時間の滞在をしましたが、本当にすばらしい所だなと思いました。日本の食べ物が本当に好きで、滞在中は毎日とんかつを食べたんです(笑)。この東京の綺麗な街並みがすきで、きちんと整備されていてありがたいなあと思っていました。

—それはうれしいです(笑)!!コンクールはいかがでしたか?

そうですね。実はシゲルカワイが好きなんです!
普段から、ミュンヘンではシゲルカワイで練習しているので、今回すべてのラウンドでシゲルカワイを弾くことができるということで、わくわくしていましたし、楽しむことができました。ピアノの“うたい方”が本当にすばらしいと感じています。なんて表現したら良いかわからないのですが、本当に音楽を楽しむことができましたし、コンクール期間中には、音楽に浸かって、酔いしれることができました。

—SK-EXの印象、出会い、初めて弾いたときの思い出、音色などをお聞かせください。

本当に本当にバランスのあらゆる面でバランスの取れたピアノだと思います、例えばタッチ感。
音に関していえば、明るくキラキラした音やダークな音など、私の表現したい音すべてにピアノは応えてくれました。そういった点で本当にすばらしいピアノだと感じています。音色があたたかく、演奏していてとっても心地がよかったです。

 

演奏中の雰囲気とはまた違いインタビューでは朗らかな笑顔をたくさん魅せてくれたキム・ジヨンさん。コンクールの感想だけでなく、日本の特にとんかつが気に入ったと明るく話してくださいました。
今後の更なる活躍を応援しています。

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