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2023.08.22

【第6位:今井 理子】第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール

7月29日-8月6日に開催された「第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」
見事ファイナルに進出した6名。この記事では、ファイナリスト6名の1人、今井 理子さんの本コンクールでの軌跡を演奏動画とインタビューでたどります!
「用意したプログラムをすべて演奏できたこと、とても幸せだった。」「Shigeru Kawaiのピアノはまるで戦友だった。」と柔らかく、そして凛として語ってくれた今井理子さん。
すばらしい演奏と、熱く語っていただきましたインタビューをたっぷりとお楽しみいただける記事になっています!

「第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール」まとめ記事

-目次-

 

第6位受賞 今井 理子さん プロフィール

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今井 理子(いまい りこ)

2001年東京都生まれ。2歳よりピアノを始める。第21回浜松国際ピアノアカデミーコンクール ディプロマ賞。
第19回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA アジア大会 高校生部門金賞。第20回大阪国際音楽コンクール リサイタル部門第2位。
また、カワイ表参道にて開催されているロシアンピアノスクールin東京を2015・2017・2018・2019年に受講し、セルゲイ・ドレンスキー、アンドレイ・ピサレフ、パーヴェル・ネルセシヤンの各氏の指導を受ける。
ほか多くのマスタークラスを受講し、イタリア タレントミュージックマスターコースにてアンナ・マリコヴァ氏に師事。これまでに、鶴岡佐代子、秋山徹也、金子勝子、角野裕、江口玲の各氏に師事。東京藝術大学音楽学部を経た現在は、ウィーン国立音楽大学在学。

【今井さんSNS】
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◆演奏曲目

1次

J. ブラームス / 7つの幻想曲集 Op.116

セミファイナル

L.v. ベートーヴェン / ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
S. ラフマニノフ / ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36 (1931年版)

ファイナル

S. ラフマニノフ / ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18

 

◆演奏動画

■1次演奏動画

J. ブラームス / 7つの幻想曲集 Op.116

■セミファイナル演奏動画

L.v. ベートーヴェン / ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
S. ラフマニノフ / ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36 (1931年版)

■ファイナル演奏動画

S. ラフマニノフ / ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18

 

 

◆インタビュー

「セミファイナル演奏直後」

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—セミファイナルを終えて今の感想をお聞かせください。

1年延期があったため、出場が決まってから長い時間があったんですが、今日やっと弾きたいと思っていた、プログラムのメインの部分に当たる曲を演奏できて、もうすごく幸せで、楽しく演奏することができました。

—1次予選、セミファイナル、ファイナルの演奏曲目はどのように組まれましたか?

まずは、1次予選がブラームスの7つの幻想曲集、そこからベートーヴェン、ラフマニノフと、深い音を必要とされる作曲家たちを。そしてさらに今、ウィーンで勉強をしているので、ウィーンにも関わりの深い、作曲家のプログラムを演奏したいと思いまして、今回のプログラムになりました。また、ラフマニノフは今年、アニバーサリーイヤーということで、そういう意味でもすごく思い入れのある曲たちだったので、演奏できてうれしかったです。

 

「ファイナリスト発表直後」

—ファイナル出場、おめでとうございます!率直に今の感想をお聞かせください。

ファイナルに行けるというのがとても光栄なことで、すごく、単純に嬉しいです。と同時にすごく緊張していますね。
国際コンクールでファイナルまで残るというのが、自分にとって初めてのことなので、すごくワクワクすると同時に凄く緊張しています。

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©Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール委員会

 

「ファイナル演奏直後」

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—ファイナルの演奏を終えて、今のお気持ちをお聞かせください。

自分にとって、国際コンクールのファイナルという舞台が初めての経験だったこともあって、終わった今は本当にホッとしているというのが、率直な感想です。

—このコンクールの特色でもある「2台ピアノの協奏曲」いかがでしたか?

今回ネルセシヤン先生と、一緒に弾かせていただいたんですが、 横で弾いてらっしゃる先生のフレージングの仕方や、歌い方…もう本当に全ての要素が、リハーサルを通してすごく勉強になりました。
自分の音楽にもちろん合わせてはくださるんですが、リードしてくださる面も多々あって、本当に心強く、オーケストラと弾くのとはまた全く違う良さがあって、最後まで支えていただけて、本当に嬉しかったです。

—1次予選、セミファイナルとは会場が変わりました。変化はありましたか?

舞台に臨む気持ちの持ちようとかは、会場関係なくずっと共通して持っていました。
お客様との距離が、パウゼの方がより息遣いも感じられるぐらいの距離感で近いので、より“間”っていうものを楽しみつつ演奏してたんですが、今日のホールは、残響とかが本当に素晴らしいので、その音響を楽しみながら、演奏することができたかなと思います。

—最後にご来場のお客様や配信を視聴された皆さんへ向けてメッセージをお願いいたします!

まだまだ、これからたくさん、いろんなことに挑戦しようと思っています。今回は、その1つの大きな通過点として素晴らしい機会をいただけて、用意したプログラム全てを最後まで聞いていただけたことが、本当にありがたいと思っております。
本当にたくさんの方々に、応援のお声を期間中いただきまして、ありがとうございました。これからもどんどん頑張っていきたいと思っておりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

 

「入賞者演奏会にて」

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—一夜明けて、受賞された感想をお聞かせください。

まずコンクールの全日程を、そして全てのステージを、用意してきたプログラムで終えられたので、ほっとして、なんていうか「弾けた!」という達成感があります。

—Shigeru Kawai国際ピアノコンクールはいかがでしたか?

すごくレベルの高い出場者の皆さんと、本当に素晴らしい審査員の先生方がいらして、 その中で、自分なりの音楽はどういうもので、どういう表現をしたいのかっていうことを追求することができる、非常に素晴らしい舞台がたくさんあるコンクールだなと思います。
そしてコンクールの全日程をあの会場に置いてある、シゲルカワイの素晴らしいピアノと共に、演奏することができたのが、本当に至福の時間でした。

—SK-EXの印象、出会い、初めて弾いたときの思い出、音色などをお聞かせください。

もちろんショパンコンクールのような、大きなコンクールに出されていることがあって、日本の会社なのですけど、海外の豊かな音楽性にもマッチするすごくポテンシャルのあるピアノだと思います。留学先のウィーンでは、いろんな国籍のいろんなバックグラウンドを持ってる学生たちと一緒に勉強していますが、彼らの音色の豊かな引き出しの多さにすごくびっくりします。
その、彼らの出す多彩な音楽表現っていうものが、すごくやりやすいピアノで、自分が今回のコンクールのために用意した曲たちも、音色の引き出しの多さがすごく求められる曲たちだったのですが、自分のやりたいように、ピアノが障壁になることなく、助けてくれるような状態で一緒に弾くことができました。それがすごく心強く、自由に表現できるということ自体がすごく貴重なことなので、共に戦ってくれた戦友のような感じですごく心強く思っておりました。

 

度重なるインタビューに快くお応えいただいただけでなく、ピアノ・音楽を大事にしていることが伝わるすてきな回答をしてくださった今井理子さん。
今後の更なる活躍も応援しております。

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