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2016.01.28
昨年末12月23日に放送され、1月3日と24日にもにも再放送された、ショパン国際ピアノコンクールの裏舞台にスポットを当てたNHK-BS1スペシャル「もうひとつのショパンコンクール~ピアノ調律師たちの闘い~」。この番組は、ショパン国際ピアノコンクール公式ピアノとして採用されたメーカー各社の調律師が奮闘する様子を描いた2時間のドキュメントです。
当社からは、昨年12月の浜松国際ピアノコンクールでも調律を担当した小宮山MPA(※)が開催期間中に取材を受け、その穏やかな人となりや、家族のようにコンテスタントに寄り添う姿が紹介されました。また、ワルシャワ市内にコンテスタントがくつろぐための通称「カワイ部屋」を設けたところ、他社ピアノを弾くコンテスタントも出入りしていたというエピソードをピアニスト・高橋多佳子さんへのインタビューで構成するなど大きく取り上げられました。
(※)MPA=Master Piano Artisan(マスター・ピアノ・アーティザン)の略。最高の技術と感性を身につけたコンサートチューナーだけに附与される社内資格。“Shigeru Kawai グランドピアノ”の最終仕上げおよびアフターサービスは、このMPA資格を付与された技術者が専門的にあたっています。
華やかなショパン国際ピアノコンクールの水面下で、時に大胆に時に繊細に、そして真摯にピアノと対峙する調律師の姿は大きな反響を呼びました。ピアノコンクールはあくまでもコンテスタントが主役ですが、一般視聴者の皆様に、調律師の存在とピアノ調律の重要さを知っていただくまたとない機会となりました。