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2023.04.12
3月18日(土)~26日(日)にフランスで開催された第29回エピナル国際ピアノコンクールにおいて、見事入賞を果たした3名(ステファン・ボネフさん(ブルガリア)、レオ・デ・マリアさん(スペイン)、石川 奈々歩さん(日本))の皆様から、入賞の喜びの声、ステージで使用したシゲルカワイコンサートピアノ「SK-EX」へのコメントをお寄せいただきましたのでご紹介いたします。
まだ驚いていますが、とても嬉しく幸せな気分です。
鍵盤は非常に心地よく、大変軽いタッチで、ごくわずかな色彩変化にも反応してくれました。特にベースが好きで、ベートーベンの「ピアノソナタ第21番」やリストの「ピアノソナタ」のような作品の解釈に必須な深みを与えてくれました。
歴史と権威ある素晴らしいコンクールで入賞できたことは、とても嬉しく、光栄に思います。
Shigeru Kawaiはいつも、期待を裏切りません。このピアノの色彩はいつも喜びを与えてくれ、そして非常にカラフルで、とても心地よく演奏できました。この素晴らしい楽器を弾くのが本当に楽しいです。
未だに信じられませんが、3位という順位をいただくことが出来て本当に嬉しく思います。審査が何段階もある国内コンクールで、準備した曲を全て弾いた経験がなく、国際コンクールも初めてでしたが、コロナ禍になる前から挑戦したかったエピナルで、”準備した曲を全て弾くことが出来た”という事が、今後の私にとってどれほど大きな経験と見たことのない景色を授けてくれたことか図り知れません。私が最後まで気持ちを途切れさせることなく過ごし弾き切ることが出来たのは、現地で支えてくださったプレジデントやホストファミリー、他のコンテスタントの皆様、調律に携わってくださった方々がいてくださったからこそですし、偶然ピアノが大学時代に沢山触れた大好きなshigeru kawaiであったことも私にとって最大の幸運だったと思います。
私の1番好きな部分でもありますが、いい距離感のところにずっと鋭利でない綺麗な音で存在していてくれる、そんなピアノで、近すぎず遠すぎないところに常にいてくれるようなサウンドでした。だからこそ自分のアプローチの仕方で色々な表情が着色出来たのではないかなと思います。また、日本のホールとは違う劇場という舞台での本番でしたが自分で制御出来なくなることなどは決してなく、劇場での響き方を自分で聴きつつ客観的に力強い音も小さく繊細にこだわりたい部分も思う存分に操作出来たと思います。