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2026.01.12
第12回浜松国際ピアノコンクール(2024年11月開催)で第6位に入賞したロバート・ビリーさんに、コンクール当時のエピソードやご本人の音楽感、カワイフルコンサートピアノSK-EX の印象についてお尋ねしました。


――― 第12回浜松国際ピアノコンクール(2024年)では、第6位に入賞されました。振り返ってみて、どんなコンクールでしたか?
第6位という結果と、日本人作品の最優秀演奏賞をいただけたことは、私にとって大変光栄なことです。浜松国際ピアノコンクールへの参加は、大変充実した経験となりました。多くの素晴らしい仲間と出会い、そして私の演奏を聴きに来てくださる温かい観客の方々にも恵まれました。一方で、コンクール前に腕を重く痛めてしまい、演奏が思うようにいかない場面もあり、正直かなり大きな挑戦でもありました。そうした状況を振り返ると、この困難がありながらも最終ラウンドまで進めたことを、心からうれしく思っています。


――― 浜松での初めての滞在やコンクール期間中の演奏を通して、ピアニストとしての成長や変化はありましたか。
数週間という短い期間で、はっきりとした成長や芸術的な変化があったとは言いにくいと思います。ただ、コンクールが進むにつれて、聴いてくださるお客様との距離が少しずつ近づいていく感覚があり、そのおかげで、ラウンドを重ねるごとに気持ちが楽になっていきました。


――― コンクール後はどのように過ごされていますか。
とても順調に過ごしています。新しいレパートリーをたくさん学び、各地で多くのコンサートに出演し、さまざまなプロジェクトにも参加しました。また、ベルリン芸術大学でマルクス・グロー教授の指導を受け始めました。
――― ピアノを弾くときに、特に大切にしていることは何ですか。音楽に向き合う姿勢や考え方を教えてください。
正直なところ、演奏中にあれこれ考えるタイプではありません。頭の中で音楽を「歌っている」感覚が中心ですし、本当に集中できているときには、演奏後に何を食べようか、といった日常的なことを考えてしまうことさえあります。そういうときは、「いけない、集中しなければ」と自分に言い聞かせています。


――― 影響を受けているピアニストや作曲家はいますか。その理由も教えてください。
これはいつも変わるのですが、今は特にフレデリック・ショパンの音楽に強く惹かれています。2026年は、彼の作品をもっと演奏したいと思っています。ワルシャワで行われたコンクールで、ショパンの音楽が改めて大きく取り上げられていたことも、影響しているのかもしれません。


――― 今後の音楽活動における目標や、新たに挑戦したいことはありますか。
目標はとてもシンプルです。自分のしていることを楽しみながら、音楽で生計を立てていくこと。そのために、演奏の機会をさらに広げ、世界のさまざまな場所で、より頻繁にコンサートを行っていきたいと考えています。
――― 浜松国際ピアノコンクールでは、第2次予選からSK-EXを選ばれました。その理由や、シゲル・カワイに対する印象を教えてください。
第2次予選以降は、自分が表現したい音色を最も引き出せると感じたため、SK-EXを選びました。特に、水のようにみずみずしく、美しい響きを持っていて、準備していた曲、とりわけフランス作品にはとてもよく合っていると感じました。


――― 最後に、これからピアニストを目指す若い世代へメッセージをお願いします。
外からの評価や状況に、あまり振り回されすぎないでほしいと思います。なぜ音楽を始めたのか、その原点を忘れないでください。それはきっと、「音楽が好きだから」という気持ちのはずです。その思いを大切にしながら、明確で整理された目標を立て、しっかりとした練習習慣を持ち、できれば良い先生の導きを受けながら、夢に向かって進んでいってください。


Web Site — https://www.robert-bily.com/
Instagram — https://www.instagram.com/robertbilypianist/
「世界一のピアノづくり」を目指す当社が、2001年に発表したフルコンサートピアノのフラッグシップモデル。コンサートピアノとして要求される最高の表現力を実現するために、響板には十分に厳選した材料だけを使用し、原器工程と呼ぶ伝統的な手作り工程で生産。またShigeru Kawaiグランドピアノシリーズで採用した新素材を随所に取り入れた革新的なウルトラ・レスポンシブ・アクションII が、高い連打性と安定したタッチ感を提供する。繊細で伸びやかなピアニッシモに加えて、力強く輪郭のはっきりした響きが特長。