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2022.07.02

【インタビュー】 ピアニスト エヴァ・ポブウォツカさん

去る6月2日(木)應義塾協生館藤原洋記念ホール (神奈川県)にて開催されたカワイコンサート2022「エヴァ・ポブウォツカ ピアノリサイタル」を終えたばかりの、エヴァ・ポブウォツカさんにインタビューを実施。カワイフルコンサートピアノ「SK-EX」にコメントをお寄せくださいました。

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最新のインタビュー記事(2023.11.30)がございます。
子供のころのバッハ演奏との出会いや作品の魅力について・・・はこちらです>>>

 

◆Shigeru Kawai フルコンサートグランドピアノの印象について・・・

使い初めた時からとても弾き心地が良く、鍵盤も調整も素晴らしいピアノであるとすぐに分かりました。日々大きな進化を続けている事が非常に感じられ、製作者や技術者が新しい音の探求をしている事が伝わってくるのです。私の長年の理想を叶えてくれるピアノと言っても過言ではないでしょう。

 

◆初めての出会いは?

数年前に、カトヴィツェ音楽院でマスタークラスを開催しました。
そのときに、カワイがサポートをしてくださり、有宗さん(※カワイの調律師)もいらっしゃいました。
素晴らしい楽器で演奏出来てとても光栄な事でしたし、その後はShigeru Kawaiでバッハのレコーディングやリサイタルをすることになりました。

 

◆コンサートにおいてピアノに求める最も大切なことは何ですか?

自分の思い描く音が創れるどうかです。イメージ通りの音の伸びかどうか、広がりを持っているか、それをホールの残響に関係なく出来る時、正にピアノと共にある理想の状態と言えるでしょう。

 

◆ショパンは勿論、レコーディングでバッハも演奏されていましたが、作曲家との相性はどうでしたか?

ShigeruKawaiとバッハはとても相性が良いと思います。なぜならバッハの演奏をするときは、きわめて多くのアーティキュレーションが求められます。それがShigeru Kawaiなら可能になるのです。改めてそのことに対して感謝をしたいと思っています。私はバッハの、”タイミング”と”アーティキュレーション”をオーケストラによる演奏から学ぶ事のほうが多いですが、Shigeru Kawaiがもつ多彩な音から私はバッハのそうしたイメージを掴むことができ、リサイタル時でもレコーディング時でも一切不満はありません。Shigeru Kawaiは これからも私たちに色々な可能性を与えてくれるピアノであり続けることでしょう。

 

最新のインタビュー記事(2023.11.30)がございます。
子供のころのバッハ演奏との出会いや作品の魅力について・・・はこちらです>>>

 

PROFILE エヴァ・ポブウォツカ Ewa Pobłocka

第10回ショパン国際ピアノコンクールで第5位入賞。同時にマズルカ賞も受賞。1977年ヴィオッティ国際コンクール優勝、1979年ボルドー国際コンクール優勝。1981年現在のグダニスク音楽院を首席で卒業。ハンブルクの大学院でコンラート・ハンゼンに師事の後、ルドルフ・ケーレル、タチアナ・ニコラーエワ、マルタ・アルゲリッチ等に師事。これまでに世界各地の主要コンサートホールにおいて公演を行うほか、ロンドン響、バイエルン放送響等オーケストラ・指揮者と多数共演。室内楽でも熟達している。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、ドイツ・Grammophon、Polski Nagrania、CD Accord、Beartonなどから50作品以上リリースされているCDの多くは賞を受賞し批評家からの高い評価を得ている。最近ではカワイSK-EXで録音をしたNIFCレーベルのCD「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」が、グラムフォンマガジンおよびレコード芸術で特選盤に選ばれている。優れた教育者としても知られており、現在はポーランド国立ビドゴシチ音楽アカデミーで指導にあたる。日本でも過去に東京藝術大学、名古屋芸術大学にて客員教授を務めた。世界各地でマスタークラスを実施するほか、ショパン国際ピアノコンクール(2005, 2015,2021)、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(2021)、浜松国際ピアノコンクール(2012)など多くの主要国際ピアノコンクールの審査員も務めている。最近では執筆も意欲的に取り組み、著書「Forte-piano」を2021年に出版。2018年頃からはJ.S.バッハの音楽にフォーカスした活動が多く、ポーランドでのラジオにて「Start with Bach」「Bach’s Cases」2つの番組が放送されたほか、平均律クラヴィーア曲集CD録音の完結、ロンドン・ウィグモアホールでのバッハリサイタルシリーズ2021~22などを予定している。

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