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2019.08.09
8月3日(土)東京文化会館で、第3回Shigeru Kawai 国際ピアノコンクールファイナルを開催し、イリヤ シュムクレルさん(ロシア)が第1位を受賞しました。
イリヤ シュムクレル(Ilya SHMUKLER)/24歳/ロシア
ハリソン ハーマン(Harrison HERMAN)/23歳/オーストラリア
ポリーナ サスコ(Polina SASKO)/25歳/ウクライナ
池邊 啓一郎(Keiichiro IKEBE)/25歳/日本
荒石 果穂(Kaho ARAISHI)/19歳/日本
丸山 凪乃(Nagino MARUYAMA)/19歳/日本
イリヤ シュムクレル(Ilya SHMUKLER)/24歳/ロシア
▲ 1位のイリヤ シュムクレルさん
▲ 2位のハリソン ハーマンさん(左)と3位のポリーナ サスコさん(右)
3回目となる今回、世界18の国と地域234名のエントリーから、ロシアのイリヤ シュムクレルさんが第一位の栄冠に輝きました。また、イリヤさんは、来場者からの投票による聴衆賞も受賞。素晴らしい演奏で観客を魅了しました。
第1位と聴衆賞をいただくことができてとても幸せです。これからも曲のレパートリーを増やし、多くの場で様々なプログラムの演奏ができたら嬉しいです。
Shigeru Kawaiは2015年に初めて出会い、その時にすぐに気に入りました。自分の出したい音すべてを表現してくれるピアノだと思います。それから、側内の木目もとても気に入っています。温かみのある色が好きです。
これからは、演奏する曲についての分析をもっともっと深くしていって曲の理解をしながら、その曲の感情を表現できるようなピアニストになりたいと思います。
1994年ロシア生まれ。2014年にチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に入学。Elena Kuznetsova先生に師事。2012年、第1回 スクリャービン – ラフマニノフ国際ピアノコンクールでグランプリ入賞。同年、ラフマニノフ国際ピアノコンクール第2位入賞。2018年、ジーナ・バッカウアー国際アーティストコンクール 2018のセミファイナルまで残り、第5回 ガイダモビッチ国際室内楽コンクールでは、第1位入賞。
今回234名の応募があり、1次予選で58名(辞退者も含む)、セミファイナルで20名、そしてファイナルで6名に絞り込みました。参加者の強い意気込みと、Shigeru Kawaiコンサートグランドピアノを通した作品・作曲家への想い、これらを聴き分けて採点することはとても難しいことでしたが、私たち審査委員はそれぞれのステージの演奏に聴き入りました。本日のファイナリスト6名を支え、この本選を支えてくださったアンドレイ・ピサレフ教授とパーヴェル・ネルセシヤン教授には心から感謝申し上げます。
今、世界中に若い才能があふれています。彼らが栄光を掴むことはとても難しい状況ではございますが、聴衆の方々の期待や声援が彼らを支えることになります。どうぞ若い芸術家たちに、皆様のご支援・ご声援を賜りますようお願い申し上げます。