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2015.11.30

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 トップ奏者による室内楽の夕べ

日本公演のために来日した世界屈指の名門オーケストラ「チェコ・フィルハーモニー管弦楽団」トップ奏者たちが勢揃いして、カワイ表参道で特別公演を開催しました。今回の室内楽コンサートは、チェコ・フィルのデイヴィッド・マルチェク総裁が、Shigeru Kawaiを弾いて絶賛したというエピソードから実現に至りました。

チェコ・フィルハーモニーのチーフ・エグゼクティヴとして数々の海外公演を成功に導くなど、音楽マネジメント分野で功績を残すマルチェク総裁。学生時代にはピアノや指揮を学び、現在でも室内楽奏者とピアノ教師としての活動を積み重ねています。この公演には、マルチェク総裁(ピアノ)に加え、チェコ・フィルのトップ奏者が出演。ドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81」「ユモレスク 変ト長調 Op.101 第7番」などを演奏し、詰めかけた聴衆を魅了しました。この公演のために寄稿されたマルチェク総裁のコメント全文をご紹介します。

■Shigeru Kawaiについて

このピアノにはとても高貴な音があります。低音域は非常に豊かですし、高音域は倍音が豊富にあります。このために高音域の音は常に丸みを帯びており、おかげでこのピアノは高音域ではいつも「歌う」のです。私が特に賞賛したいのは、ピアノの構造です。鍵盤のすばやい反応と反復が技術的な挑戦をきわめて容易にしてくれますし、非常に安定していて信頼できます。私にとって、Shigeru Kawaiは堅実で頼りになり、出過ぎることなく演奏者に自身の解釈を創造させてくれる、作曲家の意図に沿った音楽を形作るために完璧な音楽的パートナーです。

■コンサートの聴きどころ

日本の皆様との美しく貴重な関係に敬意を表し、友情と音楽の喜びに満ちた空間を作り出すために、チェコ・フィルの最高の弦楽器奏者達が初めて総裁の私と共に演奏をします。このコンサートは、チェコ・フィルの日本公演を記念して、カワイとの協力によって行われる特別なプロジェクトです。皆様が、この公演を機に、イルジー・ビエロフラーヴェクの指揮するチェコ・フィルハーモニーとのコンサートにも足を運んでいただけるようになれば嬉しく思います。

■プログラムについて

日本の皆様のこと、Shigeru Kawaiというすばらしいピアノ、そして演奏者たちのことを思い浮かべながら、今回のプログラムを作りました。皆様に、古典派とロマン派など、異なるスタイルをお聞かせしたいと思いました。まず、首席ファゴット奏者オンドレイ・ロスコヴェクと副コンサートマスターのイレーナ・ヘラノーヴァによるベートーヴェンの楽しい変奏曲で始まります。ヴァイオリンはフルートのパートを、私がチェンバロのパートを演奏します。2曲目は、私達の故国チェコから日本の皆様への暖かいごあいさつとして、ドヴォルザークのピアノ・ソロ「ユモレスク」をお届けします。締めくくりはアントニン・ドヴォルザークの名高いピアノ五重奏曲です。チェコの誇るこの名曲は、このコンサートのハイライトとなるでしょう。このピアノ五重奏曲は、形式としては室内楽曲ですが、その性質は交響曲です。チェコ・フィルの最高の演奏家達の演奏で、チェコ・フィルの響きと音色のエッセンスをお贈りしたいと思います。

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 トップ奏者による室内楽の夕べ
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 トップ奏者による室内楽の夕べ
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
デイヴィッド・マルチェク総裁
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 トップ奏者による室内楽の夕べ
「チェコ・フィル トップ奏者による室内楽の夕べ」
10月26日 カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 トップ奏者による室内楽の夕べ
Shigeru Kawaiを演奏するマルチェク総裁
10月26日 カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」

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