音と向き合い、奏者と向き合う。
フルコンサートピアノの音づくりを担い、
コンクールでの活躍を影で支えた
最高位の調律技術者(MPA)の存在は大きい。
ピアニストの高次な要求を、
一音の妥協も許さず追い求める。
音と向き合い、奏者と向き合いながら、
ピアノに音の生命を吹き込んでいく。
”MPA”による匠の技は、
すべての Shigeru Kawai の音に生きている。
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KAWAI調律師メンバー
国際コンクールのサポートに臨むKAWAI調律師メンバーは、漏れなくMPA(Master Piano Artisan)という社内でも最高峰の資格を有する。
プロフィール
彼らは入社当初、市中の家庭を回りピアノを調律する傍らその技術の研鑽に努めた。
さらなる理想の音を求め、数年に渡る海外研修(ドイツ・イタリア等)を経て難関の試験を突破しMPAとなった。
その後も“一音の意志”を追求し、Shigeru Kawai ピアノ研究所で日々高みを目指している。 -
Alexander Gadjiev
ショパンコンクール第2位
2021年第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位およびクリスチャン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞。その3か月前にはシドニー国際ピアノコンクールで優勝。2015年第9回浜松国際ピアノコンクールで優勝および聴衆賞を受賞、2018年モンテカルロのワールド・ピアノ・マスターズで優勝、2019/2022年のBBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選抜されるなど、若い世代における世界のトップを走り続けている。
コメント
音楽と中央ヨーロッパの文化に囲まれた幼少期は、アレクサンダー・ガジェヴの歩みを決定づけた。前者は、ピアノ教師・音楽家である両親が築いた家庭環境に負うところが大きく、後者は、彼の生まれ故郷ゴリツィア(イタリア)に由来する。スロベニアとの国境からほど近いゴリツィアは、多様な人びと・文化・言語が、ごく自然に交差している街である。これらのファクターは、さまざまな音楽様式や音楽言語を貪欲に吸収し、自分のものとし、自身の嗜好に合わせて変化させていく天性の能力をそなえたガジェヴに、多大な影響をおよぼしてきた。
これまでにワレリー・ゲルギエフ、ユーリ・テミルカーノフ、アントニー・ヴィト、井上道義、山田和樹らの指揮のもと、マリインスキー劇場管、ワルシャワ・フィル、BBCフィルなどと共演。音楽祭への参加も多く、ヴェルビエ音楽祭、オールドバラ音楽祭などに参加している。Shigeru Kawaiはショパンを演奏するために、近年では特に理想のピアノだと思います。昨今のほとんどのピアノにある「音の立ち上がり」を持っていることはもちろんですがそれだけではなく、音の伸びや消えていくときの自然さは特別なものがありショパンが愛したかつてのプレイエルを彷彿とさせます。鍵盤から奏でられる温かくやわらかな音色は、パレットからたくさんの色を選ぶように、ピアニストが様々な表情をつくることを可能にしてくれます。特にダイナミックな場面で。これらすべてのクオリティの高さがレガートを幻想的なものにし、美しく響かせることを後押ししてくれます。カンタービレとドルチェ、これら2つが混ざり合った素晴らしい楽器がShigeru Kawaiです。
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J J Jun Li Bui
ショパンコンクール第6位
カナダ生まれ。第18回ショパン国際ピアノコンクールで最年少参加者(当時17歳)にして第6位入賞を果たした。
コメント
若いピアニストのための北京ショパン国際コンクール(2019年)、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(2019年)、ハノイ国際ピアノコンクール(2018)、オーフス国際ピアノコンクール(2017年)等、これまでにも数多くのコンクールで入賞。
また、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団、中国中央音楽学院交響楽団、ハノイ・フィルハーモニー管弦楽団、キンドレッド・スピリッツ・オーケストラ、トロント王立音楽院アカデミー室内楽団と共演。北アメリカを中心に、ヨーロッパ・アジアでも演奏活動を行っており、今後は日本のほかポーランド、アメリカ、ドイツでの演奏を予定している。
トロント王立音楽院附属の若手アーティストのためのフィルアンドエリテイラーパフォーマンスアカデミーにてマイケル・ベルコフスキーとリ・ワンに師事したのち、現在はオバーリン音楽院にてダン・タイ・ソンに師事。ショパンの音楽は陽気でドラマティック、そして深く、感動的なものであり、Shigeru Kawaiはこれらの要望を最大限に表現してくれます。その完璧な操作性と人々を魅了する音色を兼ね備えたShigeru Kawaiを弾くことは何事にも代えがたい喜びです。
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Hyuk Lee
ショパンコンクールファイナリスト
2000年1月4日ソウル生まれ。3歳よりヴァイオリンとピアノを始める。
コメント
幼い頃から音楽を聴いたり楽器を学ぶ事に熱心で音楽への興味を持ち続け、ソウルの仙和芸術高等学校で音楽を学び、一般教養は在宅教育にて学ぶ。
2009年リトルモーツァルトコンクールで最優秀賞を受賞後、ザルツブルクのミラベル室内管弦楽団との共演を皮切りに、ピアニストとしてより大きな成長を目指し、益々の研鑽を積む。
2012年12歳で、第8回ヤングショパン国際ピアノコンクール(モスクワ)で最年少にてグランプリ、最優秀コンチェルト賞を受賞。
2014年14歳で渡露。モスクワ音楽院付属音楽学校を経て、16歳でモスクワ音楽院に入学。ウラディーミル・オフチニコフ氏に師事。
2016年16歳で第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール(ポーランド・ビドゴシチ)第1位受賞。
2018年第10回浜松国際ピアノコンクール第3位。
2021年第18回ショパン国際ピアノコンクール、ファイナリスト。同年12月アニマート・ショパンコンクール(パリ)にて優勝。
現在、パリ・エコールノルマル音楽院コンサーティスト高等課程在籍。
世界各地のマスタークラスを受講、バロック時代から現代音楽まで、幅広い音楽研究を追求している。
2012年から韓国のDoosan Yonkang財団が音楽活動を支援。着実に多様なレパートリーを築いている。ルドルフィヌム(チェコ)、スメタナホール(プラハ)、ワルシャワフィルハーモニーホール、モスクワ音楽院大ホール、紀尾井ホール、浜松アクトシティ、サルコルトー(パリ)キーウフィルハーモニー、ハルキウフィルハーモニーホールなどの一流のコンサートホールで演奏することにより、音楽の世界を広げている。カワイのピアノには(またはShigeru Kawai には)、深く豊かな低音と透き通る高音の素晴らしさ、2つの強みがあります。これらが融合して非常に魅力的なハーモニーとなり、多彩な色を演奏の中でつくることができます。 またこれは僅かなことですが、鍵盤がコントロールしやすく演奏中のミスタッチが少ないと個人的に感じました。
カワイのスタッフは常に親切にピアニストをサポートしてくれる完璧なパートナーで、ショパン国際ピアノコンクール期間中の私を支えてくれました。 特に、最高のピアノ造りに全力を尽くしてくれた調律チームに感謝を伝えたいです。
1993年 入社
2004年 国際ピアノコンクールのメインチューナーを担当するようになる。
2018年 第10回浜松国際ピアノコンクールのメインチューナーを務め、カワイSK-EXを選択したジャン・チャクムル氏の優勝を支えた。
2021年 第18回ショパン国際ピアノコンクールのメインチューナーを務め、アレクサンダー・ガジェヴ氏の第2位入賞、ジェイジェイ・ジュン・リ・ブイ氏の第6位入賞を支えた。
2004年 入社
2019年 第11回パデレフスキ国際ピアノコンクールのメインチューナーを務め、カワイSK-EXを選択した古海行子氏の3位入賞を支えた。
2021年 第18回ショパン国際ピアノコンクールのサブチューナーを務める。
2005年 入社
2019年 第7回仙台国際音楽(ピアノ)コンクールのサブチューナーを務める。
2021年 第18回ショパン国際ピアノコンクールのサブチューナーを務める。