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2025.09.08

【SK-EX 納入レポート】武蔵野大学 高牧恵里先生にお話を伺いました

老朽化したグランドピアノの入れ替えに伴い、武蔵野大学・武蔵野キャンパスの雪頂講堂に、カワイフルコンサートグランドピアノ「SK-EX」が納入されました。
お披露目コンサートが開催された2025年6月28日(土)、ピアノの選定やコンサートの企画・運営を担当された先生方と、ピアノ演奏を披露してくださった中高生のみなさんにお話を伺いました。

【お話を伺った先生方と生徒のみなさん】
武蔵野大学 教育学部幼児教育学科 准教授 高牧 恵里(たかまき えり)先生
武蔵野大学中学校・高等学校 教諭 杉浦 みずほ(すぎうら みずほ)先生

武蔵野大学中学校・高等学校の生徒のみなさん
高校3年生 齋藤(さいとう)さん
高校3年生 安田(やすだ)さん
高校2年生 泉﨑(いずみざき)さん
中学3年生 佐藤(さとう)さん

 

高牧 恵里先生にインタビュー

 

〜音楽を通じて「幸せのカタチ」を追求〜
みんなの手で、ピアノの音色をより美しく磨いていきたい。

――― 今回のお披露目コンサートでは、高牧先生ご自身も演奏に参加されたうえに司会も務められ、大変だったのではないですか?

そうですね(笑)。でも、中高生の皆さんが本当に素晴らしい演奏を聴かせてくれましたし、観客の皆様にも「今度ぜひピアノを触らせてほしい」とおっしゃっていただけて、大きな手応えを感じています。ピアノは弾き込まないと音が出てこないので、先週から少しずつ音を出して準備してきたのですが、本番でも演奏する度に音が良くなっていくのを実感できました。それがピアノという楽器の魅力でもありますね。

武蔵野大学 高牧恵里先生

 

――― 会場となった雪頂講堂とはどのような講堂なのでしょうか?

学校法人武蔵野大学は仏教の根本精神である四弘誓願(しぐぜいがん/ほとけのねがい)を基礎とする人格教育を建学の精神としており、この雪頂講堂は仏教行事を行う大切な場所でもあるんです。毎朝、中高生がこの講堂にて朝拝を行っており、講堂内のパイプオルガンを生徒が弾いて仏教讃歌を歌っております。ですから、生徒たちにとって音楽はとても身近な存在です。教育学部のピアノの試験もこの講堂で行い、今後はSK-EXを使用する予定です。

 

――― そもそもピアノを新しく納入された理由を教えてください。

入れ替えを決めたのは昨年度で、これまで使っていたピアノの老朽化が理由でした。前のピアノは約40年間使用しましたが、経年劣化がかなり進んでいました。見た目も傷んでいましたし、音程の安定性にも問題が出てきて、調律師の方にも「そろそろ限界ですね」と言われるような状態でした。そのため、これから長く使えるピアノを…と考え、選定を進めることになりました。

カワイ竜洋工場で選定した3台のSK-EX 高牧先生が試弾中

 

――― なぜShigeru Kawai SK-EXを選ばれたのでしょうか?

本学ではもともとカワイのピアノを複数台使用しており、河合楽器さんにはピアノの調律に定期的に来ていただいていますし、それ以外でも色々な面でサポートしていただき、普段からとてもお世話になっています。私自身も幼い頃からカワイのピアノに親しんできました。ですから、日頃の信頼関係と、もちろん品質自体への信頼もあって選ばせていただきました。それに何より、Shigeru Kawaiは1台1台手作りで仕上げられていることが大きな決め手になりました。

武蔵野大学「雪頂講堂」のカワイSK-EX

 

――― 学内ではGXシリーズも使われているとお聞きしましたが、どのように活用されていますか?

ピアノは普段、幼児教育学科の学生がピアノのレッスン授業や練習で使ったり、私が演習授業で指導する時に使っています。また、教育学科の小学校教諭免許取得のための音楽の授業でも使用されており、学部学科を超えて使用しております。なかでもGXシリーズは弾きやすくて響きも良いので、学生たちの間でも人気があります。こうして日頃からカワイピアノの品質を実感していたことも、SK-EXの選定につながったと思います。

教室に設置されているカワイグランドピアノGX

 

――― 武蔵野大学が掲げる理念に対して、音楽はどのような役割を果たしているとお考えですか?

武蔵野大学では「世界の幸せをカタチにする。」というブランドステートメントのもとで、様々な教育・研究活動に取り組んでいます。私自身は音楽教育の分野でそれを実現しようと、小さなお子さんたちにリトミック指導を行い、音楽を通じた成長や心の豊かさについての研究を重ねてきました。音楽には人の心を豊かにする力があると思います。例えば、昔ながらの童謡や唱歌に例をとると、それらの歌詞や旋律から得られる季節感や情緒は豊かな感性を育むのにとても大切だと思います。ところが、残念ながら最近の学生は童謡や唱歌をあまり知りません。「ふるさと」のようにCMなどでよく使われる曲は知っていても、「夏は来ぬ」や「おぼろ月夜」といった歌は歌えない学生が多いのです。でも私たちの学科では将来保育者や教員を目指す学生が多いので、童謡や唱歌などの文化的な財産も大切に伝えていきたいと思っています。

 

――― 今後、このSK-EXをどのように活用していきたいとお考えですか?

以前はお昼休みに15分程度のオルガンコンサートなどを開催していたんですが、コロナ禍で中断していました。今回新しいピアノも入りましたので、これから定期的にコンサートができればと思います。中高生の皆さんは合唱の練習で使用されることが多いと思いますが、生徒さんたちにもこのピアノを演奏する機会をたくさん提供したいですね。やはり、より多くの方々に演奏していただき、その音色をより多くの方々に聞いていただくことが何よりも大切ですから。ピアノは、色々な人の手によって弾かれる度に音色が磨かれ、より深く美しい響きへと成長していく楽器です。一人ひとりの想いが込められた演奏が、このピアノの音色をさらに豊かに育んでいってくれると信じています。

武蔵野大学「雪頂講堂」のカワイSK-EX

 

Shigeru Kawai SK-EX が導入された武蔵野大学 雪頂講堂。
心の教育を大切にする学び舎で、最高峰のピアノが新たな音楽の歴史を刻み始めています。



▮学校法人武蔵野大学について

1924年に仏教精神を根幹とした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。1927年に高等女学校となり、学制改革により1947年・1948年に武蔵野女子学院中学校・武蔵野女子学院高等学校を設置。2019年に武蔵野女子学院中学校・高等学校を武蔵野大学中学校・高等学校へと名称変更し、同時に中学校を男女共学化。2020年には高等学校も男女共学化した。
大学は武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し13学部21学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数13,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設、2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科を開設。2024年には創立100周年を迎え、世界初のウェルビーイング学部を開設した。2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。

(参考:学校法人武蔵野大学ホームページ、武蔵野大学公式ホームページ)
https://ef.musashino-u.ac.jp https://www.musashino-u.ac.jp/



▮Shigeru Kawai
フルコンサートピアノ 『SK-EX』について

「世界一のピアノづくり」を目指す当社が、2001年に発表したフルコンサートピアノのフラッグシップモデル。コンサートピアノとして要求される最高の表現力を実現するために、響板には十分に厳選した材料だけを使用し、原器工程と呼ぶ伝統的な手作り工程で生産。またShigeru Kawaiグランドピアノシリーズで採用した新素材を随所に取り入れた革新的なウルトラ・レスポンシブ・アクションIIが、高い連打性と安定したタッチ感を提供する。繊細で伸びやかなピアニッシモに加えて、力強く輪郭のはっきりした響きが特長。



ライターご紹介

ライター 小川 あきみ
静岡県浜松市在住。立教大学文学部卒。人物インタビュー、住宅紹介、企業情報など幅広い分野で取材・執筆を続けて30年余り。一人ひとりの想いに寄りそう取材と、心に響く文章づくりを心がけています。

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