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2025.05.19

第33回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノコンクール:日本人、齋藤さん・井上さんが入賞!

第33回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノコンクール

 

イタリア、 ロンバルディア州で、「第32回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノコンクール」が開催されました。当コンクールは課題曲がすべて協奏曲という特徴をもち、公式ピアノとしてShigeru KawaiフルコンサートピアノSK-EXのみが使用されています。コンクールで見事入賞された5名に入賞の感想と、SK-EXについてお話を伺いました。

 

結果「古典派部門」「ロマン派部門」「特別賞」

 

古典派部門

順位/賞 名前 国籍
第1位  Shigeru Kawai”Prize 、“Martín Códax” ソ・ジュンリム(Seo Jun Lim 韓国
第2位 “TWO CHORDS” 齋藤 里菜(Rina Saito) 日本
第3位”JUAN MONTES” ジョヴァンニ・カラブリア( Giovanni Calabria イタリア

 

ロマン派部門

順位/賞 名前 国籍
第1位  Shigeru Kawai”Prize 、“Martín Códax” テオドラ・カピンコフスカ(Teodora Kapinkovska 北マケドニア共和国
第2位 “TWO CHORDS” ミケーレ・カスタルド(Michele Castaldo イタリア
第3位”JUAN MONTES” 井上 裕香(Yuka Inoue) 日本

 

特別賞

名前 国籍
SPECIAL AWARD “Seo Jun LimCittà di Cantù” アナ・ソフィア・チェレチス(Ana Sofia Chereches) ルーマニア
PRIZE “Massola” ソ・ジュンリム(Seo Jun Lim) 韓国
PRIZE “Aldo Arnaboldi” 五条玲緒(Reo Gojo) 日本
Premio “Flavio Lietti” レオナルド・デ・ニグリス(Leonardo De Nigris) スイス
サミュエル・ジョバンニ・ヴァレンザノ(Samuele Giovanni Valenzano) イタリア

 

入賞者インタビュー

古典派部門

第1位:Seo Jun Limさん

――― コンクールに参加した感想を教えてください。

このコンクールは本当に特別なものです。というのも、コンクールで参加者が協奏曲だけを演奏するっていうのは、なかなかないことです。それに、協奏曲を演奏する機会は、普段の生活ではそうそうあるものではありません。例えば、コンクールで協奏曲を弾くには決勝まで進まないといけないし、自分でオーケストラと共演するチャンスをつかむのは本当に大変なんです。このコンクールに参加できたことは本当に嬉しかったし、すごく素晴らしい経験になりました。1位と特別賞をいただけたことも、もちろんすごく光栄で喜ばしいことです。

―――Shigeru Kawai SK-EXについて、演奏された感想をお聞かせください。

すごく繊細で、きちんと調律されていて、本当に気持ちの良いピアノでした。私がちょっと触れただけでもちゃんと反応がかえってきて、私の音楽に合わせてくれるんです。あのピアノのおかげで、表現したいことが何でもできた気がします。音色もすごく豊かで、ただただ演奏を楽しんで、幸せな気持ちになれました。シゲルカワイのピアノで弾けて、本当に光栄でした。ピアノの調律、改めて本当にありがとうございました!

第2位 :齋藤 里菜さん

――― 見事ファイナリストに選出され、入賞した感想を教えてください。

チッタ・ディ・カントゥ国際コンクールは、動画審査での予選を経て、クラシック部門とロマン部門の各カテゴリーに12名ずつのピアニストが参加し、セミファイナル・ファイナルの両ラウンドでオーケストラとの共演が叶うという稀有なコンクールで、私にとってはピアノ協奏曲をオーケストラと演奏できる初めての機会でもありました。 カントゥの街は時の流れがゆったりと感じられる場所で、演奏後にホールの近くを歩いていると、「さっき弾いていたよね、どこで勉強しているの?」と気さくに声をかけてくれる方がいらしたりと、街全体がコンテスタントたちを応援してくださっているような温かい雰囲気でした。ファイナルでは、ステージから満席のお客様が目に入り、その感動を胸に演奏しました。

―――Shigeru Kawai SK-EXについて、演奏された感想をお聞かせください。

今回私たちを支えてくれたピアノは、カワイのフルコンサート『SK-EX』です。他のピアニストの演奏も客席で聴いたのですが、奏者によって全く違う響きが生まれており、その引き出しの多さに本当に驚きました。私自身が演奏していて楽器の特性として感じたのは、弱音の美しさとその伸びの良さです。コンチェルトでは、オーケストラと共に演奏しているパートが多いため、常に一定以上の音量が会場に響き渡っています。それに対し、カデンツァ等のピアノのみで奏でる部分では、特別な瞬間に極端な弱音を用いることによって聴衆の耳を惹きつけたいと考えているのですが、SK-EXはその繊細な意図や表現にも応えてくれ、小さい音量ながらも舞台上だけで完結するのではなく、客席の向こうまでしっかりと音が届いているという実感があり、最後まで楽器を信頼して表現に集中することができました。 この素晴らしいSK-EXを常に最善のコンディションに整えてくださったカワイの調律師の皆さまに改めて感謝を申し上げるとともに、今回のコンクールの経験を活かして今後の音楽人生をより豊かなものにできるよう、更なる努力を重ねていきたいと思っております。

 

ロマン派部門

第1位 :Teodora Kapinkovska さん

――― コンクールに参加した感想を教えてください。

今回のコンクールは、私の想像をはるかに超えるものでした。完璧な運営、素晴らしい設備はもちろんのこと、卓越したオーケストラと指揮者、そして何と言っても、私たちが演奏させていただいた素晴らしい楽器に至るまで、すべてが感動的でした。また、このプロセス全体を通しての皆様のサポートとご尽力に心より感謝申し上げます。皆様のご支援は、私にとってかけがえのないものでした。

―――Shigeru Kawai SK-EXについて、演奏された感想をお聞かせください。

あれほど素晴らしいシゲルカワイのピアノで演奏できたことは、本当に喜び以外の何物でもありません。

第2位 :Michele Castaldo さん

――― コンクールに参加した感想を教えてください。

それは素晴らしいですね!ピアノが完璧な状態だったとのこと、本当によかったです。

コンクールも楽しまれたようで何よりです。きちんと運営されていて、ピアノの性能も申し分なかったのですね。素晴らしい経験になったことと思います。

第3位 :井上 裕香さん

――― コンクールに参加した感想を教えてください。

この度歴史あるコンクールで賞をいただけたことを、大変光栄に思っております。そして何より、このような貴重な経験ができたのは、周りで支えてくださった多くの方々のおかげです。

柔軟で温かい運営の皆様、聴衆の方々、奏者を気にかけてくださって最高の調律をしてくださった調律師の方々、指揮者やオーケストラの皆様、そして優しいホストファミリーに恵まれ、準備の段階から支えてくださった先生方や伴奏に付き合ってくれた友人など、関わってくださったすべての方に心より感謝申し上げます。

―――Shigeru Kawai SK-EXについて、演奏された感想をお聞かせください。

今回のコンクールでは、SK-EXで演奏できると事前に伺っていたこともあり、会場で演奏できることをとても楽しみにしていました。

私自身、幼い頃からカワイさんのピアノで育ってきたため、SK-EXは今も変わらず常に憧れの存在です。自分の出したい音を自然と導いてくれるような感覚があり、思い描いたもの以上に音色の幅が広く、今回も何度も助けられました。

“共に音楽を創ってくれるピアノ”だと感じました。

 客席で他の参加者のみなさんの演奏をたくさん聴かせていただきましたが、それぞれの音が本当に多彩で、深く力強いフォルテや、艶やかで軽やかな音色、そして繊細で透明感のある静かな音に何度も心を奪われました。

その中でもSK-EXの持つ暖かく柔らかな音色が、奏者の表現を優しく受け止め、さらに広げてくれているように感じられました。

このような素晴らしい機会をいただけたこと、心から感謝しております。本当にありがとうございました。

■Shigeru Kawaiフルコンサートピアノ 『SK-EX』について

「世界一のピアノづくり」を目指す当社が、2001年に発表したフルコンサートピアノのフラッグシップモデル。コンサートピアノとして要求される最高の表現力を実現するために、響板には十分に厳選した材料だけを使用し、原器工程と呼ぶ伝統的な手作り工程で生産。またShigeru Kawaiグランドピアノシリーズで採用した新素材を随所に取り入れた革新的なウルトラ・レスポンシブ・アクションIIが、高い連打性と安定したタッチ感を提供する。繊細で伸びやかなピアニッシモに加えて、力強い輪郭のはっきりした響きが特長。

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