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2025.11.04
–プレゼント詳細は記事下部をご確認くださいませ–
第19回ショパン国際ピアノ・コンクールで入賞を果たし、マレーシア出身初のファイナリストとなったヴィンセント・オンさん。
彼は、「ファイナル進出は想像していなかった」と率直に語る。その正直な言葉の裏には、最高のステージで「心から楽しめた」という純粋な喜びと、インスピレーションを与えてくれたピアノだと語るSK選択理由。
温かい音色と、飾らない音楽観。入賞者が語る、ピアニストとしての次なる一歩とは。

――― 見事ファイナリストに選出され、入賞した感想を教えてください。
もちろん、すごく嬉しいですよ!ここまでこれたなんて、本当に光栄です。だって、まさか自分がファイナルに残れるなんて思ってなかったですから。正直なところ、せいぜい2次予選までかな、と思ってたんです(笑)
ファイナルでの演奏は、すごく楽しかったですね。オーケストラや指揮者と一緒に演奏できましたし、なんだか自分自身が楽しんでいるのが分かりました。
少し緊張はしましたけど、それ以上にワクワクしていました。途中でミスがあったり、暗譜が飛んだり…色々ありましたけど、楽しめたと感じています!

―――Shigeru Kawai SK-EXについて、演奏された感想をお聞かせください。
あの楽器(ワルシャワ・フィルハーモニーホールのSK-EX)は、僕にすごくフィットする、素晴らしいピアノだと感じました。自分を表現できると思いました。どうやったらできるのかは分からなかったけれど、楽器が僕を助けてくれたんです。

タッチに多様性があって、アタックやリリースのスピードを、なぜかあまり努力せずに簡単にコントロールできました。重いか軽いかという話ではなく、僕なりの”コントロール”がうまくできた感覚です。
音色についても、すごく温かい音で、ショパンの音楽にとても合うと感じました。この楽器は、演奏する僕だけでなく、音楽そのものに、ある種のキャラクターを与えてくれるんだと思います。楽器自体がすごく特別ですね。
温かさを持っているのに決して弱すぎず、音がしっかり響いて遠くまで飛んでいく。ホールで聴いていた友人たちからは、「ピアニッシモで弾いても、どの音域でも本当に聴こえていたよ」というフィードバックをもらいました。だから、幅広い表現で演奏できていると感じられました。もちろん、ホールの影響もあるかもしれませんが、僕は本当に満足しています。ホールにも合っていたし、僕自身にも合っていた。

ピアノによっては、弾いてみて「なんか違うな…」と感じると、演奏自体が楽しくなくなってしまうこともあります。でも、Shigeru Kawaiは僕にインスピレーションを与えてくれたんです。弾いている間に音やアイデアを出すのを助けてくれました。だから、ピアノと格闘している感覚がなかったですね。時には、必死にコントロールしようとしなければならないピアノもありますが、僕にとっては逆で、Shigeru Kawaiが助けてくれていたと思いました。
―――今後の展望について、教えてください。
まず、コンサートピアニストとしての生活について、もっと色々学んでいきたいです。エージェンシーとの仕事とか、移動やコンサート、レコーディング、PR活動とか。それと同時に、ピアノの練習や音楽を楽しむこと、音楽家として成長していくことのバランスをちゃんと取りたいと思っています。
それから、ちょっと遠い将来になるかもしれませんけど、”教えること”をもっと上手にできるようになることにも興味がありますね。


| 順位/賞 | 名前 | 国籍 |
|---|---|---|
| 第1位 | エリック・リウ(Eric Lu) | アメリカ |
| 第2位 | ケヴィン・チェン(Kevin Chen) | カナダ |
| 第3位 | ワン・ズートン(Zitong Wang) | 中国 |
| 第4位 | リュー・ティエンヤオ(Tianyao Lyu)/桑原 志織(Shiori Kuwahara) | 中国/日本 |
| 第5位 | ピオトル・アレクセヴィチ(Piotr Alexewicz)/ヴィンセント・オン(Vincent Ong) | ポーランド/マレーシア |
| 第6位 | ウィリアム・ヤン(William Yang) | アメリカ |
| 入選 | ダヴィド・フリクリ(David Khrikuli)/リ・ティエンヨウ(Tianyou Li)/進藤実優(Miyu Shindo) | ジョージア/中国/日本 |
| 特別賞 | 名前 | 国籍 |
|---|---|---|
| コンチェルト賞 | リュー・ティエンヤオ(Tianyao Lyu) | 中国 |
| マズルカ賞 | イェフダ・プロコポヴィチ(Yehuda Prokopowicz) | ポーランド |
| ポロネーズ賞 | リ・ティエンヨウ(Tianyou Li) | 中国 |
| ソナタ賞 | ワン・ズートン(Zitong Wang) | 中国 |
| バラード賞 | アダム・カルドゥンスキ(Adam Kaldunski) | ポーランド |
| 聴衆賞 | 名前 | 国籍 |
|---|---|---|
| 第1位 | ピオトル・アレクセヴィチ(Piotr Alexewicz) | ポーランド |
| 第2位 | ヴィンセント・オン(Vincent Ong) | マレーシア |
| 第3位 | リュー・ティエンヤオ(Tianyao Lyu) | 中国 |
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ぶらあぼ「入賞者INTERVIEW ヴィンセント・オン(マレーシア)」
「第19回ショパン国際ピアノ・コンクール入賞者インタビュー:「私にとって、音楽は一番の親友です」— ワン・ズートンさんが語る」
(画像クリックで記事にジャンプします。)

ピアニスト、ヴィンセント・オン待望のデビュー・リサイタルが、2月に浜離宮で開催決定!
日頃よりカワイをご愛顧くださっている皆様へ、心からの感謝の気持ちを込めて、本公演のチケットを抽選で3名様(各1枚)にプレゼントいたします。
この機会に、ぜひご応募ください。
■公演情報
・公演名: ヴィンセント・オン ピアノ・リサイタル
・開催日時: 2026年2月5日(木) 19:00開演
・会場: 浜離宮朝日ホール
・公演詳細: 公演情報詳細はこちらから
■応募方法
カワイのインスタグラムアカウントをフォローの上、下記応募フォームよりご応募ください。
応募フォームはこちらから
※応募には、お客様のインスタグラムアカウントと、カワイの公式インスタグラムアカウントのフォローが必要です。
■期間
2025年11月19日(水) 12:00 ~ 12月21日(日) 23:59まで
■その他
当選発表: 厳正なる抽選の上、当選者の方への通知をもって発表に代えさせていただきます。
応募規約: ご応募の前に、必ずこちらからご確認ください。

「世界一のピアノづくり」を目指す当社が、2001年に発表したフルコンサートピアノのフラッグシップモデル。コンサートピアノとして要求される最高の表現力を実現するために、響板には十分に厳選した材料だけを使用し、原器工程と呼ぶ伝統的な手作り工程で生産。またShigeru Kawaiグランドピアノシリーズで採用した新素材を随所に取り入れた革新的なウルトラ・レスポンシブ・アクションIIが、高い連打性と安定したタッチ感を提供する。繊細で伸びやかなピアニッシモに加えて、力強い輪郭のはっきりした響きが特長。