アーティストの声

国内外における気鋭のピアニストから数々の惜しみない賛辞を受けている、Shigeru Kawai。プロフェッショナルの演奏者が演じる、このピアノの魅力を語っていただきました。 国内外における気鋭のピアニストから数々の惜しみない賛辞を受けている、Shigeru Kawai。プロフェッショナルの演奏者が演じる、このピアノの魅力を語っていただきました。

ジェイ・ジェイ・ジュン・リ・ブイJJ JUN Li Bui

ジェイ・ジェイ・ジュン・リ・ブイ

ショパンの音楽は陽気でドラマティック、そして深く、感動的なものであり、Shigeru Kawaiはこれらの要望を最大限に表現してくれます。
その完璧な演奏性と人々を魅了する音色を兼ね備えたShigeru Kawaiを弾くことは何事にも代えがたい喜びです。

写真:©Darek Golik / The Fryderyk Chopin Institute

ジャン・チャクムルCan Çakmur

ジャン・チャクムル

私がSK-EXを初めて弾いたのは第10回浜松国際ピアノコンクールの時で、「音色がホールにマッチしていて、とても透明感がある」というのが第一印象でした。
私の目標のひとつは、その場にいる人みんなに聴こえて、みんなが楽しめる演奏をすることなので、美しいままの音をどのくらいピアノから引き出すことができるかを大切にしています。そのためには、パワー、透明感、ロングトーンなどのバランスの良いピアノが不可欠で、SK-EXはそれらを持ち合わせていました。私の望んでいることを理解して、それに応え、やりたいことを表現してくれるピアノです。

アレクサンダー・ガジェヴAlexander Gadjiev

アレクサンダー・ガジェヴ

Shigeru Kawaiはショパンを演奏するために、近年では特に理想のピアノだと思います。昨今のほとんどのピアノにある「音の立ち上がり」を持っていることはもちろんですが、それだけではなく音の伸びや消えていくときの自然さは特別なものがあり、ショパンが愛したかつてのプレイエルを彷彿とさせます。
鍵盤から奏でられる温かくやわらかな音色は、パレットからたくさんの色を選ぶように、ピアニストが様々な表情をつくることを可能にしてくれます。特にダイナミックな場面で。
これらすべてのクオリティの高さがレガートを幻想的なものにし、美しく響かせることを後押ししてくれます。カンタービレとドルチェ、これら2つが混ざり合った素晴らしい楽器がShigeru Kawaiです。

写真:©Darek Golik / The Fryderyk Chopin Institute

亀井 聖矢Masaya Kamei

亀井 聖矢

自宅にもShigeru Kawaiを置いているのですが、きちんと弾き込んで、いい音色を引き出す努力をすればするほど、厚みと深みのある、豊かな倍音を含んでいるような奥深い音が出てきます。
自分の意思を持ったタッチで、どういう音色を引き出したいかを追求しながら楽器に向き合っていくと、どこまでもそれに応えてくれるようなポテンシャルを持っていると思います。逆に生半可な気持ちで弾くとイメージしている音色が出にくかったりするので、そういう意味で、練習にもとても向いていると感じます。
Shigeru Kawaiは、音の奥に入って行けば行くほど豊かな音色がどんどん引き出されてくる。そこがとても気に入っているところです。

アレクサンドル・カントロフAlexandre Kantorow

アレクサンドル・カントロフ

この素晴らしいShigeru Kawaiでコンサートすることができ、とても幸せでした。今回コンサートを支えてくださったカワイのみなさんの完璧なサポートに、心から感謝しています。
カワイフランスのショウルームでお会いできること、とても楽しみにしています!

アレクサンダー・コブリンAlexander Kobrin

アレクサンダー・コブリン

しばらく前から理想的なピアノを探していた私は、プレトニョフ氏がShigeru Kawaiでベートーヴェンを演奏していたのを聞いたその瞬間、これだと直感しました。
私はピアノというのは音が何より重要だと思っていますが、Shigeru Kawaiは本当に特別な音がします。音の核(芯)がしっかりしているのが印象的ですが、一方ではユニークな面もあり、総じて素晴らしいピアノだと思います。
私が表現したいことに的確に応えてくれると感じています。まさしく私が探し求めていたものです。またアクションも大変重要な要素ですが、Shigeru Kawaiは弾き心地がとてもよく、調律師のサポートも的確だと感じています。

イ・ヒョクHyuk Lee

イ・ヒョク

Shigeru Kawaiには、深く豊かな低音と透き通る高音の素晴らしさ、2つの強みがあります。これらが融合して非常に魅力的なハーモニーとなり、多彩な色を演奏の中でつくることができます。
またこれは僅かなことですが、鍵盤がコントロールしやすく演奏中のミスタッチが少ないと個人的に感じました。
カワイのスタッフは常に親切にピアニストをサポートしてくれる完璧なパートナーで、ショパン国際ピアノコンクール期間中の私を支えてくれました。特に、最高のピアノ造りに全力を尽くしてくれた調律チームに感謝を伝えたいです。

写真:©Wojciech Grzedzinski / The Fryderyk Chopin Institute

務川 慧悟Keigo Mukawa

務川 慧悟

僕が素晴らしいと感じる楽器の共通点の一つとして、「木の音のする楽器」ということが挙げられるかもしれません。
クラシック音楽が生まれたずっと昔の時代の、温かな音を感じる楽器に触れた時、僕はとても嬉しくなり大変心地よく演奏することができるのですが、Shigeru Kawaiのピアノにはまさに、そんな木の温もりと、おそらく一台一台が丹念に手をかけて作られているからこその、決して工業的でない「手作り感」を感じることができます。
バッハやモーツァルトを弾けば、その立ち上がりのよい音色も相まって当時の時代感を感じさせてくれ、一方で、タッチの仕方によっては、幾つかの大きなコンチェルトを演奏する際に必要な、非常に硬質で力強いフォルティシモをも実現してくれる。
個人的には2018年の浜松国際ピアノコンクールや、初めてのソロCD録音の際など、自分にとって重要な場面で様々な作品を弾かせて頂いた楽器ですが、言うなれば温かさのなかに強さを秘めた、非常に多くの可能性を持った楽器なのです。

写真:©Yuji Ueno

小川 典子Noriko Ogawa

小川 典子

音に深みがあり、例えば私の好きな作曲家ドビュッシーの音楽を奏でる際に、特に相性の良さを感じます。
音の強弱を横軸、音色のまろやかさやクリアさを縦軸としたときに、どの方向でみてもとにかくそのレンジの広さに驚かされます。
そのレンジの広さや私が求める表現に応える引き出しの多さ、そしてその懐の深さにより、ステージで演奏しているときに、実際よりももっと大きなピアノを弾いているかのような錯覚に陥るときがあります。

写真:©Patrick Allen operaomnia.co.uk

ミハイル・プレトニョフMikhail Pletnev

ミハイル・プレトニョフ

私はカワイフルコンサートピアノSK-EXで演奏活動を行っていますが、初めて弾いたのはモスクワ音楽院が所有するSK-EXでした。SK-EXは限りない可能性とポテンシャルを持ったピアノです。モスクワ音楽院での偶然の出会いでその手応えを直感しました。そして来日の際に訪問したShigeru Kawaiピアノ研究所で再びSK-EXに触れた時、その直感は確信へと変わりました。温かい音、静かに心に届きときめきを感じさせる音、激しい感情を表現する音、訥々と語りかける音… 人間の感情を芸術的に表現してくれるピアノです。
ピアニスト活動を始めた30数年前に戻り、その時にSK-EXを弾くチャンスがあれば、私の音楽観とピアニスト人生は違う歩みになったであろうと思い返すと、SK-EXとの出会いが数年前であったことが悔やまれてなりません。SK-EXをパートナーとして、世界中の皆さんに私のピアノを聞いていただけることをうれしく思います。そして、このピアノを生み出したカワイに心から感謝いたします。

エヴァ・ポブウォツカEwa Pobłocka

エヴァ・ポブウォツカ

初めての出会いはカトヴィツェ音楽院でマスタークラスを開催したときです。使い初めた時からとても弾き心地が良く、鍵盤も調整も素晴らしいピアノであるとすぐに分かりました。日々大きな進化を続けている事が非常に感じられ、製作者や技術者が新しい音の探求をしている事が伝わってくるのです。私の長年の理想を叶えてくれるピアノと言っても過言ではないでしょう。
その後はShigeru Kawaiでバッハのレコーディングやリサイタルをすることになりましたが、Shigeru Kawaiとバッハはとても相性が良いと思います。私はバッハの、"タイミング"と"アーティキュレーション"をオーケストラによる演奏から学ぶ事のほうが多いですが、Shigeru Kawaiがもつ多彩な音から私はバッハのそうしたイメージを掴むことができ、リサイタル時でもレコーディング時でも一切不満はありません。Shigeru Kawaiはこれからも私たちに色々な可能性を与えてくれるピアノであり続けることでしょう。

関本 昌平Shohei Sekimoto

関本 昌平

「最高のピアニストは、最高のピアノがあって成立する」私が考えるこの信念は、2005年のショパンコンクールにおけるShigeru Kawaiとの出会いに始まっている。自身の表現力だけでなく、ピアノ側から新たなイメージを授かることで、より高い次元を目指すことができると思うのだ。そうした立場からの感想として、今回のモデルチェンジは素晴らしい。特に低音部の深さは「温かみのある深さ」。また全体のバランス感がさらに整い存在感が増した。例えて言えば、ショパンだけでなく、ブラームスやベートーベンなどの音楽にも向くと思う。それらの音楽は、存在感がある音でないと全く心に響かないからだ。私が最も大切に考える「タッチ」に関しても、表現の幅を広げてくれるような存在感を感じる。そこには、単なる軽さの追求ではない心地良い抵抗感がある。この絶妙な抵抗感が表現の幅につながる。このように演奏表現には常に演奏者とピアノの相互反応による変化があり、ともに革新していくイメージの周辺に「柔軟性」が存在する。革新によって生み出されたやわらかなアイデアこそが、さらに次の表現をつくるのだと思う。私もShigeru Kawaiとともに「革新し続ける存在」でありたい。

反田 恭平Kyohei Sorita

反田 恭平

2022年のコンサートツアーでは、いくつかの会場にShigeru Kawaiを持ち運んでいただくよう依頼し、大久保さん・蔵田さん(両名ともカワイの調律師)に色々とサポートしていただきました。なぜShigeru Kawaiを弾きたかったのかというと、ステージ上でいつもどういう音を自分で出したいかイメージしてから打鍵する際に、そのコントロールのしやすさと順応性のレベルが非常に高いことです。タッチ感・音ともにその引き出しが多く豊かであり、「こういう音が欲しい」と、思ったとおりに出てくるのがShigeru Kawaiの特徴だからです。個人的にはポーランドの家にもカワイ(K.KAWAI)を所有しており(Shigeru Kawaiとはまた違った持ち味のあるピアノですが)、カワイのピアノは色々なポテンシャルを持っていて、自分がどういう音を出したいか、そのイメージを膨らませてくれる素敵な楽器だと感じています。

牛田 智大Tomoharu Ushida

2017年にMo.ミハイル・プレトニョフがピアニストとして来日した際、彼が本番で弾く予定のSK-EXに触れたことがあります。彼の公演のために調整されたその楽器は当時の私にとって衝撃的なものでした。微細なタッチの違いが寸分違わず音に反映され、雑音が非常に少なく、音域ごとのピッチや整音のバランスも完璧で、何より古き良き「カワイ・トーン」の深く温かい響きがありました。偉大な伝統がこれからも受け継がれることを願っています。

ディーナ・ヨッフェDina Yoffe

ディーナ・ヨッフェ

Shigeru Kawai は私にとって特別なものです。
それは、私がこのピアノを弾くとき、自分の感情や思考に反応してくれるように感じるからです。東京文化会館の演奏では私とピアノが一体になったように感じられました。
楽器が応えてくれるとき、アーティストにとってそれは最大の幸運です。
ピアノに話しかけると答えてくれるのです。Shigeru Kawaiは技術的な部分でも私が音楽の中で言いたいことを表現するのを助けてくれますが、最終的には、その多彩な音色と表現力、そして素晴らしい音色を通して、人々に自分を表現することを可能にしてくれます。

Copyright © Kawai Musical Instruments Mfg. Co., Ltd. All Rights Reserved.

pagetop

試弾予約